コロナ禍のカリフォルニア不動産市況

今回は、新型コロナウィルスの影響を受けたカリフォルニア州の5月の不動産市場についてお伝えいたします。 不動産業界内最大の州団体の一つであるC.A.R.(カリフォルニア不動産協会)は、カリフォルニア州の戸建て販売件数が4月 […]

今回は、新型コロナウィルスの影響を受けたカリフォルニア州の5月の不動産市場についてお伝えいたします。

不動産業界内最大の州団体の一つであるC.A.R.(カリフォルニア不動産協会)は、カリフォルニア州の戸建て販売件数が4月、5月の2ヵ月連続で30万戸を下回ったと発表しました。これはグレート・リセッションの時期以来の最低水準です。

5月の販売件数が238,740戸で、4月の277,440戸から13.9%減少しました。また、昨年5月の407,330戸と比べて41.4%減となりました。前年比での減少率は、12.9%減であった2007年11月以来最大。

また、州全体の住宅価格の中央値は2012年2月以来初めて昨年の価格を下回り、州の前年比98ヵ月の価格上昇の連続を打ち破っています。州内の既存の戸建て住宅の5月の中央値は588,070ドルで、4月から3.0%下落、昨年5月の中央値610,940ドルから3.7%下落しました。

これまで販売件数、価格ともに右肩上がりだったのがここまでの急激な落ち込みを見せるというのは、いかに新型コロナウィルスの影響による打撃が大きなものであるかを物語っているでしょう。

以下の表は、C.A.R.が発表しているカリフォルニア州の5月の住宅販売レポートです。

1つ目の表は、エリアごとの5月の販売件数と住宅価格の中央値に対して4月と昨年5月で比較したものです。


5月の売れ残り在庫指数は、4.3ヵ月。昨年5月の3.2ヵ月、4月の3.4ヵ月から跳ね上がっています。

また、戸建て住宅の販売にかかった日数の中央値は、17日。昨年5月の18日から減少しました。

すべての主要地域の販売件数が昨年から35%以上減少しています。ベイエリアとセントラルコーストが最も減少していて、それぞれ51.1%減、続いて南カリフォルニアの45.6%減、セントラルバレーの36.6%減となっています。

群で見ていくと、C.A.R.が調査している51の郡のうち、そのほとんどで販売件数が前年比で減少しました。モントレーは昨年から最も減少していて63.0%減で、メンドシノの59.7%減、サンベニートの59.2%減と続きます。昨年から販売件数が減少した郡は、前年比で平均42.2%の損失を出しました。ちなみに、デルノルテは、昨年から増加した唯一の郡でした。

販売価格の中央値は、セントラルコーストとベイエリアで昨年から5月に下落し続けましたが、セントラルバレー地域ではわずかに上昇しています。南カリフォルニアの住宅価格の中央値はほとんど変わりませんでした。

前年同月比でいくと、51の郡のうち31が上昇、グレンが31.9%も最も上昇しています。下落した19の郡の中で、プラマスは23.3%減と最も下落しています。

つづく

参考URL:https://www.prnewswire.com/news-releases/full-impact-of-coronavirus-pandemic-hits-california-housing-market-in-may-car-reports-301077957.html

2020年10月8日 配信