新型コロナの不動産市場と株式市場への影響 つづき
次は、2020年の株式市場について見てみましょう。NASDAQがこれまでにない高値を記録し続けています。牽引しているのはFAANG株です。なぜFAANG株に投資が集中するのでしょうか。 いくつかの要因が考えられます。 1 […]
次は、2020年の株式市場について見てみましょう。NASDAQがこれまでにない高値を記録し続けています。牽引しているのはFAANG株です。なぜFAANG株に投資が集中するのでしょうか。
いくつかの要因が考えられます。
1つは、FAANGは資本支出が少ない無形商材を扱っており、当分の間その資産が損なわれることはないだろう、最前線にいるだろうと、株式市場の参加者全体がそう予想しているということです。新型コロナウィルスの煽りを受けにくい、むしろ実際に需要が増えている業界であることは間違いないです。
2つ目は、年金基金が積立不足を防ぐために利回り獲得が必要であり、そのために株式を買い入れ、株価をつり上げているという点です。そうしてFRBによる経済対策を待つわけです。つまり、経済の実態とはまったく関係ないところでの理由になります。
FAANG株価は、8月時点で約7兆ドルまできていますが、さらに上昇していくのでしょうか。そして、株式市場も上昇していくのでしょうか。
影響を与えるものとしては、新型コロナウィルスに対する政府の景気刺激策があります。
FEDのTGA(政府預金口座)に預けられている現金残高は約1兆6,000億ドルにも増えています。これを利用し、M2を増加させるという刺激策が1つです。
そして、TRIP Actという刺激策も発表されました。休暇をとると最大4,000ドル、子供がいればさらに500ドルの税額控除が、3年分受けられるというものです。
これらを用いて経済と株式市場を押し上げようとしているわけです。
2020年9月9日 配信
アメリカ不動産のプロが教えるコラム